子育ての悩み

2016.2.25

アドラー心理学から学ぶ子育てとは

アドラー心理学から学ぶ子育てとは

アルフレッド・アドラーという心理学者をご存知でしょうか。
ユングやフロイトと並ぶ心理学者とされながらも、つい最近まで、日本では他のふたりに比べてそれほど知名度は高くありませんでした。
しかし、2013年に発売された『嫌われる勇気』で、アドラー心理学は大きな注目を集めることになりました。
そんなアドラー心理学には、子育てにも通用する独特の考え方がいくつもあります。
一般的な育児書とは全く違うアドラー心理学の育児についてまとめてみました。

【怒らない・褒めない】

子ども

 

「怒らない」に関しては、「怒らない子育て」を提唱している専門家も多く、育児方針としてもよく見かけるものです。

しかし、多くの場合、「怒らない子育て」というのは、「褒めて伸ばす」という子育てのことです。
アドラーは、「怒りもしなければ褒めもしない」ということを提唱しています。

 

≪他人と自分の課題を分離させる≫

≪他人と自分の課題を分離させる≫

子どもと言えども、自分とは別の人間です。

そういった「別の人間」の持っている課題を自分の課題のように誤認してしまうと、ついついいろいろな口を出したくなってしまいます

例えば、子どもがいつも一緒にいるお友達とバラバラに帰ってきて、なんだか元気がなかったとしましょう。
こういう時、「どうしたの?」「○○ちゃんとケンカしたの?」と声をかけて、原因を探り、問題解決をしていこうとするのが普通の子育てです。

しかし、アドラー心理学では、子どもが自分から相談をするまで、特に親が働きかけをすることはないとしています。
それはあくまでも子どもの課題で、ママの課題ではないからです。

もちろん、子どもの課題に対して、時には大人が手助けをすることもあるでしょう。
前述の問題に対しても、子どもが助けを求めた時は、迷わず手を貸してあげてください。

しかし、自分の課題として解決しようとするのと、子どもの課題を助けるのとは全く別のことです。
何から何までを自分のことのように背負ってしまっては、子どもはいつまでたっても問題解決能力を身に着けることができません。

その上、大人が提示した解決策が失敗してしまった場合、「ママのいうことなんて聞かなければよかった!」と、反抗心につながってしまうこともあるのです。

「子どもの課題に顔を突っ込み過ぎず、見守る姿勢を大切にする」というのが、アドラー式子育ての柱のひとつです。

≪褒めない≫

Happy Attractive Young  Family watching the tablet

 

アドラー心理学では、子どもを叱りもしなければ、褒めもしません。

叱らない子育てはよく聞きますが、褒めもしないという考え方はあまりないでしょう。

「褒める」という行為は、親が子どもの上に立って行うことです。
「よくできたわね」と、上司に向かって発言する人はいないでしょう。
褒めるというのは、相手を下に見ている状態で行うことなのです。

アドラーは、親子の間にも優劣はなく、それぞれが対等な人間だとしています。
そのため、褒めるということもしないのです。
しかし、褒めないということは、子どもに対して無関心・無感動であるということとは別です。

例えば子どもが100点を取った時、「偉いね!」というのではなく、「100点を取るなんて、ママ嬉しい」と感情を伝えます。

ここで大切なのは、相手を褒めるのではなく、自分の感情が動いたことを伝えて、「100点を取るとママは喜んでくれるんだ!」と思わせることなのです。

≪今を大切にする≫

時計
「昨日注意したはずなのに、今日も靴を脱ぎっぱなしにしてる!」……子どもに対して、そんなイライラを抱えるママはたくさんいるのではないでしょうか。

しかし、アドラーは、「過去や未来ではなく、今を見る」ということを大切にしています。
「昨日靴を脱ぎっぱなしにした」ということと、「今靴を脱ぎっぱなしにしている」ということを繋げてイライラするのではなく、ただ、「今靴を脱ぎっぱなしにしている」ことにだけ着目するのです。

また、この時も「靴を揃えなさい!」と怒るのではなく、「外から帰ってきたら靴を揃えないといけないね」と冷静に伝えましょう。

言うことを聞かないこともありますが、冷静に伝えること、靴を揃えてくれると助かるということを伝えるのがアドラー式なのです。

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